ちゃずむと予習!!~PT龍紀伝事前情報編~

前からやりたかった、、、こんな出オチ。


 こんにちは、ちゃずみです。そんなわけで、毎度おなじみプロツアー事前情報記事をお届けいたします。この記事が上梓される頃にはちゃずむは更に大きくなったお腹を抱えて夢のニート生活産休に入っておうちでまったりしていると思います。


 それにしてももう4月ですよ。1年の4分の1が過ぎたということですよ。

 引きますね!時間の流れにドン引きです!!(挨拶)

 


 さて、先日タルキールトリロジーの三作目である『タルキール龍紀伝』が発売されましたが、皆さん楽しんでますか?狙ったレア、ゲットできましたか?

 今作は独立した大型エキスパンションということで色々勝手が変わって大変かと存じますが、まあ頑張ってください(他人事)。

 というわけで、今回のお題はPT『タルキール龍紀伝』でございます。

 

いつもの観光案内

 会場となるブリュッセル市は、ベルギーの真ん中らへんに位置する同国の首都でございます。レンガ造りの建物からなる街並みは「小パリ」と形容されるほどだとか。

またベルギー自体がヨーロッパの中央部にあり、交通の弁も良いため欧州連合の機関との連携が取りやすく、また活動も行いやすいという理由から、本部自体はストラスブールにあるものの、ブリュッセル市には欧州連合関連の施設が多数存在し、同市が事実上の欧州連合本部の所在地とされているらしく、欧州の政治的にも重要な都市でありんす。

 

 そしてベルギーで有名なのがワッフルとチョコレート。

 特にチョコレートは、日本ではお高めとされてるチョコレートの有名店の本店がここブリュッセルに多くあるので、しこたま買いあさって一人で食べ比べるも良し、プレゼントとして気になるあの娘に贈るも良し。世界有数と云われる美食の都での料理と一緒にお楽しみあれ。

 主な観光名所は世界遺産に登録されているグラン=プラスや市庁舎、聖ミッシェル大聖堂、ヨーロッパで一番古いとされているショッピングアーケードの一つであるギャルリー・サン・チュベールにベルギー漫画センター。そして世界三大ガッカリ名所が一つ「小便小僧」

 ちなみに、小便小僧の像は普段水が流れていますが、ビール会社のイベントなどが催される際は水の代わりにビールが流れ、そこから出てくるビールが通行人に振る舞われるという想像するだけでとてつもなく嫌な絵ヅラのイベントがあるそうです。


 また、事あるごとに衣装を贈られてるらしく、銅像の分際で衣装持ちとのことで(過去に贈られた衣装は王立博物館にあるそうです)、色々と贈られた衣装を着ていたりもするようです。

 極めつけは、グラン=プラスを挟んだ反対側にコイツと対をなす小便少女」の像がガチで存在するそうです。

かがんで放尿をする全裸の幼女の銅像。もう字面ヅラだけでアウト。

 建立の由来については『対になるものを造ったら面白いんじゃないか』という安直な発想からなのか、ペドこじらせた変態の仕業によって作られたからなのかは知るよしもありません。

 三大ガッカリと云われる小便小僧ですが、先述の小便少女像と共に、建立に関わった連中のツラをぜひ拝んでみたいという意味合いでは、個人的には非常に興味深い観光スポットでございます。


過去イベント振り返り

 ブリュッセルにて過去に開催されたプレミアイベントは、2004年、2008年、2010年に行われており、いずれもグランプリとなっとります。

 詳細については語れるトピックがグランプリの出場人数って2006シーズン辺りから増え始めたよねとか、やっぱりリミテッドのGPは強い人が順当に勝つもんなんだねとか、ウィニングショットで写っているコーネリセン若くね?といった雑な感想しか出てこない(そもそも英文のカバレージを追うのがすごく大変)ので割愛させて頂きます。あしからず。


ね、若いよね。 

龍紀伝お家事情

 ストーリーでもエキスパンションでもドラゴンのいない世界から、ドラゴン満載の世界に再編されたタルキール。

 ここではそれぞれの氏族の個人的な所感と注目カードを簡単ではありますが、ご紹介したいと思います。


オジュタイ氏族(青白)

 

 まず最初の氏族は赤マナの要素が無くなった旧ジェスカイ道。運命再編において一旦はネタ性が若干ナリを潜めたものの、龍紀伝でパワーアップして復活。オジュタイも一緒に決めポーズで笑わせに来ている辺り、どう考えても龍王がカンフーに感化されたとしか思えない勢いです。 

合掌。

 氏族能力はエルドラージ覚醒が初出となった『反復』ですが、コストもそれ相応に割高となっており、その多くがリミテッド向けの能力なため、残念ながら構築でお目にかかることは無さそう…という印象。

 低コスト域に優秀なクリーチャーが多い白と、お家芸の飛行クリーチャーを擁する青による飛行ビートがリミテッドでの常套作戦となる可能性が高そうです。

個人的注目カードは《卓絶のナーセット》と《オジュタイの命令》。

 前者は現状龍紀伝のトップレアとして目されており、高い忠誠値による持続力はなかなかどうしてといったとこではあるものの、能力による戦場への影響度からその強さに懐疑的な見解を示す人もいるとかいないとか。


シルムガル氏族(青黒)

 

 緑の要素が消え、その実用性と話題性から一部で大人気なバナナ野郎ことタシグル君が、ドライフルーツとなって再登場したことにより、ファンを沸かせた旧スゥルタイ郡は青黒で再編。新しい能力語『濫用』を引っさげて登場しました。

 

シムルガルさんちょっと太った?

 リミテッドにおける『濫用』は、そこそこの威力を持ちますが、残るクリーチャーのスペックとしては若干貧弱な子が多めだったりするので、ご利用は計画的に。

 また、クリーチャーの性能に若干の不安感がありますが、反面黒のクリーチャーに接死を持つクリーチャーが多く収録されているし、忌避されやすい事を逆手にとったピックを実践するのもアリといえばアリだったりします。

 構築でちゃずむが注目しているシルムガル氏族のカードは、《アンデッドの大臣、シディシ》と《龍王シルムガル》。

 両方共に高カロリーなクリーチャーですが、高いタフネスとCIP能力はさすがに強力。青黒系デッキのお供に是非投入の検討を。

 構築では長らくコントロールがナリを潜めて(?)はおりますが、PWナーセットの登場によってコントロールの復権は成るのかどうか。気になるところではあります。


コラガン氏族(赤黒)

 

 タルキールのバトルマニアなヤンキー姉ちゃんの龍王コラガンに率いられている、白要素の消えた旧マルドゥ族は、龍紀伝でそのヒャッハーっぷりに磨きがかかっている模様。

喧嘩だいすきー!

 氏族の能力は運命再編から続投している『疾駆』。追加された疾駆絡みの能力もバリエーションが増えております。

 疾駆で攻撃するタイミングの見極めが難しいものの、アタックを畳み掛ける爽快感は激アツの一言。構築での活躍に期待したいところですが、しかし現在活躍している赤系のアグロデッキのほとんどが赤白なため、黒にもお呼びがかかるかどうかまではちょっとよく分かりません。

 構築で注目している氏族のカードは、《雷破の執政》。

 現在のスタンダードには《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon》というスーパーアタッカーがおりますが、こちらは4マナ。また、同じマナ域の《灰雲のフェニックス/Ashcloud Phoenix》に比べれば持続力はないものの、純粋なクリーチャーとしての地力は流石ドラゴンの一言。対象に取られた際の追加ダメージ能力も地味に効いたり効かなかったり。


アタルカ氏族(赤緑)


 龍紀伝における4つ目の氏族、青要素の消えたモンスターハンターもとい旧ティムール境は、『腹ペコなアタルカ様のお腹をいっぱいにし隊』を結成し、日夜大型野生生物を狩猟する日々に追われている模様。


このごろ流行りの肉食系女子なの!

 能力語は『圧倒』。どんな方法でもいいので、コントロールしているクリーチャーのパワーの合計値を8以上にすれば条件達成。リミテッドでは赤と緑にパワーの高いクリーチャーが多く収録されているので、いずれかの色がメインで組まれているようなデッキであれば条件は意外とあっさり達成できる…はず。コモンにもなかなか有用な火力呪文が収録されているので、コラガン氏族とはまた違った攻め手を堪能できると思います。

 構築における注目の氏族カードは、《棲み家の防御者》。

 大変異で表にするという手間があるため、カード回収能力のみで見るならば、本家《永遠の証人/Eternal Witness》には遠く及びませんが、アタッカーとしての能力にも着目するなら、そこまで悪くはない性能だったりもします。あとイラストが好き~。


ドロモカ氏族(白緑)


 最後の氏族は、氏族の祖霊との関係をぶっちぎり、黒要素の無くなった旧アブザン家。公式の記事を読む限りでは、氏族の中では比較的良好な関係を築けている模様。

白緑特有の慈悲深さ…は、多分無い。

 『鼓舞』を併用し、ラヴニカブロックのセレズニアよろしく、どっしりとした戦線を創りだしてからの横綱相撲がリミテッドでの常套手段といった印象。

 コストが高めなものが多いものの除去呪文も意外とあったりするので、白緑デッキによくあるボムに対処出来ないという悩みも、ある程度解消されています。

 そして構築における注目の氏族カードは、《族樹の精霊、アナフェンザ》。

 現在出回っているアグロデッキはトークンクリーチャーを併用しているレシピもあるので、食い合せは悪いですが、クリーチャーの強化能力はかなり魅力的。レジェンドであることと、コストの関係上多めに積むことは難しいですが、アグロデッキに居場所がありそうですね。

 

 カードリストに目を通した限りでは、構築環境においては赤と緑のカードの充実っぷりが真っ先に目につく反面、コントロール系は評価が難しいものが多く、話題になった命令シリーズも思ったより融通の効きにくい能力という感想。

 そして新たに登場したプレインズウォーカー ナーセットサルカンの二人ですが、前者は戦場へのダイレクトな影響力にイマイチ欠けること、後者に至っては強いけどそもそも既存のデッキに入る余地があるのかどうかというのが懸念材料。

 またリミテッドは、タップインランドのサポートによる多色環境から、スッキリとした2色環境へとチェンジ。強いアーキタイプがパターン化されている側面がありますが、ピック段階での難しさは緩和されておりますので、ドラフトに慣れていない人も戦いやすくなったと思われます。


おわりに

 2014-2015年シーズン折り返し。残すプロツアーはこの『龍紀伝』と、最後の基本セット『マジック・オリジン』の2つのみ。

 PoYレースも佳境に入りつつありますので、お気に入り選手の応援も忘れずに。

 LMC勢からは、2度めの出場となる嶋田氏に加え、2014年度ミスターの二通君が参戦となりますので、彼らの健闘を祈りましょう!

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